お知らせ

四国大学

学長

松重 和美            

 

 

 

 

 

 

Chat GPT の進展と将来の職業選択・人の創造性について

 最近、Chat GPTなど生成系A I(人工知能)の凄さやその社会への影響の大きさに世界中の注目が集まっています。これまで、AIが進展すれば、仕事の内容によっては将来不要になる職業が続出するのではと議論されていました。ただ、その時期はもう少し先、10、20年後?と漠然と考えられて居ました。
 しかし、今回のChat GPTは、文章のみならず絵や音声まで即座にある程度の出来栄えで回答してくれます。レポート課題への回答、企画書・課題解決のヒントも教えてくれ、病気の診断や心の悩みにも相談に乗ってくれます。Chat;対話型ですので、誰にでも容易にまた質問の仕方で個別回答もしてくれます。しかし、その答えには集積データに依存し、誤りも含くまれている可能性があること、著作権侵害や高性能コンピュータの大きなエネルギー消費などの課題もあります。さらに将来、芸術分野などでの創造性や「人間とは?」といった倫理・哲学の問題も重要になってくると思います。